メイクの中で最も印象を左右するパーツはどこかと問われたら、多くの人が「目元」と答えるでしょう。 その目元の印象を自由自在に操るために欠かせないのが、アイシャドウです。
一色でシンプルに仕上げるもよし、複数色で立体感を演出するもよし。 「目は口ほどにものを言う」という言葉の通り、目元にはその人の感情や個性が映ります。 だからこそ、アイシャドウは単なるカラーアイテムではなく、自分を表現する“顔の名刺”とも言えるのです。
自分に似合う アイシャドウ の選び方
パーソナルカラーを味方につける
「似合わない色を選んで失敗した…」そんな経験はありませんか? 失敗しないアイシャドウ選びの第一歩は、自分の肌のトーン=パーソナルカラーを知ることです。
以下に、パーソナルカラー別のおすすめカラーをまとめました:
- イエベ春(明るく黄みがかった肌)
→ コーラルピンク、オレンジ、ゴールドベージュなど、明るく暖かみのある色 - イエベ秋(深みのある黄み肌)
→ ブラウン、カーキ、レンガ色など、落ち着いたアースカラー - ブルベ夏(透明感のある青白肌)
→ ラベンダー、ローズピンク、シルバーグレーなど、ソフトで青みのある色 - ブルベ冬(コントラストの強い肌)
→ ボルドー、ネイビー、ダークグレーなど、深く鮮やかな寒色系
自分のパーソナルカラーに合う色を選ぶだけで、肌のトーンが整い、目元が自然と際立ちます。
TPOに合ったカラー選びも重要
どんな場面で使うのかを想定することも大切です。
- 通勤・通学など日常使いには、 ベージュやブラウンなどのナチュラルカラー
- ビジネスの場では、 派手すぎず信頼感を与えるマットなグレージュ系
- デートや特別な日は、 パールやラメ入りで華やかさを添えるピンクやゴールド
目的に応じた色を選べば、TPOにふさわしい洗練された印象を作ることができます。
基本の アイシャドウ の塗り方
自然なグラデーションをつくる基本の4ステップを紹介します。
ステップ1:ベースカラーで整える
まぶた全体に、アイボリーや淡いベージュなどの明るいベースカラーを塗ります。 これにより、まぶたのくすみが飛び、アイシャドウの発色が良くなります。
ステップ2:ミディアムカラーで陰影をつける
アイホールまたは二重幅に沿って、中間色(ベージュや淡いブラウン)を入れます。 自然な奥行きを出すことで、目元に立体感が生まれます。
ステップ3:ダークカラーで引き締める
まつ毛のキワに、濃いブラウンやグレーなどのダークカラーを入れて目力をプラス。 アイライン代わりにもなり、印象がぐっと引き締まります。
ステップ4:ハイライトで明るさをプラス
眉下や目頭に明るいシャンパンベージュやホワイトを軽くのせて、 全体にメリハリを出し、清潔感のある印象を演出します。
アイシャドウ選びで失敗しないための3つのコツ
① ラメやパールの量に注意
ラメが多すぎると派手に見えるだけでなく、年齢を重ねた肌ではシワを強調してしまうことも。 控えめなパール感のあるマットカラーを選ぶことで、上品な印象に仕上がります。
② 下地を整えて粉飛びを防ぐ
アイシャドウベースやコンシーラーを使ってまぶたの油分や色ムラを整えましょう。 これにより、発色と持ちが格段にアップします。
③ ブラシとチップを使い分ける
- チップ: 色をしっかりのせたいときに便利
- ブラシ: 境目をぼかすのに最適
この2つをうまく使い分けることで、プロのような仕上がりが実現します。
今注目のトレンドアイシャドウ術
ナチュラルな“抜け感”が主流
最近のメイクトレンドでは、「盛る」よりも*引き算メイク”が注目されています。
特に人気なのが以下のスタイル:
- ワンカラーメイク: 1色だけで自然なグラデーションを演出
- アクセントラメ: 黒目の上や目頭にピンポイントでラメを入れ、ツヤ感だけをプラス
くすみカラーで大人の余裕を演出
モーヴ、スモーキーピンク、グレージュなどのくすみカラーは、ナチュラルで大人っぽい印象を与えてくれます。 年齢問わず使いやすく、日常にも特別な日にもマッチする万能アイテムです。
筆者の思索:色は心を映すもの
人は言葉で語らなくても、目元で感情を語ることができます。
気持ちが沈んでいる日には、つい暗めの色を選んでしまったり、 逆に晴れやかな日に明るいピンクやオレンジを手に取っている自分に気づいたり。 アイシャドウは、気づかぬうちに心の状態を映し出しているのかもしれません。
だからこそ、色を選ぶという行為は、自分と向き合うことでもあると私は考えます。 忙しい日々の中で、自分の心に気づくきっかけとして、 朝のアイシャドウ選びを“小さな心の儀式”にしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
- アイシャドウは、目元の印象を大きく左右する重要なアイテム
- パーソナルカラーとシーンに応じた色選びが鍵
- 基本の塗り方を押さえれば、誰でも自然で立体的な目元に
- トレンドや質感を意識することで、ぐっと今っぽく仕上がる
- 毎日のメイクが、自分の心を知る時間にもなる
あなたの目元が、もっと自由に、もっと美しく輝く未来を願って。